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よくわかる長期優良住宅化リフォーム推進事業-評価基準、インスペクション

長期優良住宅化リフォーム推進事業で求められている評価基準(木造一戸建て)やインスペクション時のポイントについて解説します。
応募、交付申請についてはこちらを参照してください。

評価基準

補助金の交付申請をする段階で、具体的な工事内容の確定や事業費の積算を行います。
補助対象となる「特定性能向上リフォーム工事」(※)について解説します。
※「劣化対策」「耐震性」「省エネルギー対策」「維持管理・更新の容易性」のそれぞれの評価基準でA基準以上を満たす必要があります。

劣化対策

以下のa~hに適合する必要があります。

a.外壁の軸組等
S基準A基準

地面から1m以内の部分に(1)、(2)のいずれかを行う

  1. (1)外壁を通気構造として、かつ1~5いずれかの措置を行う
    1. 1.防腐、防蟻処理を行う
    2. 2.1で防腐、防蟻処理が確認できない場合は実施可能な範囲で行う
    3. 3.柱の小径が13.5cm以上
    4. 4.耐久性区分がD1の樹種を使用
    5. 5.1~4と同等の措置を行っている
  2. (2)性能区分K3相当の防腐・防蟻処理を行う

地面から1m以内の部分に(1)~(6)のいずれかを行う

  1. (1)外壁を通気構造とする
  2. (2)防腐、防蟻処理を行う
  3. (3)(2)で防腐、防蟻処理が確認できない場合は実施可能な範囲で行う
  4. (4)柱の小径が12.0cm以上
  5. (5)耐久性区分がD1の樹種を使用
  6. (6)(1)~(5)と同等の措置を行っている

b.土台
S基準A基準

次の(1)~(3)のいずれかを行う

  1. (1)性能区分K3相当の防腐・防蟻処理を行う
  2. (2)耐久性区分がD1の樹種を使用
  3. (3)外壁が通気構造+防腐・防蟻処理+維持保全強化

S基準に同じ


c.浴室及び脱衣室
S基準A基準

次の(1)~(2)のいずれかを行う

  1. (1)一定の防水措置を行う
  2. (2)JIS規格A4416に規定する浴室ユニット

S基準に同じ


d.地盤
S基準A基準

次の(1)~(4)のいずれかを行う

  1. (1)べた基礎とする
  2. (2)布基礎と一体の土間床コンクリートとする
  3. (3)防蟻薬剤により土壌処理を行う
  4. (4)(1)~(3)と同等の措置を行う

S基準に同じ


e.基礎
S基準A基準

次の(1)、(2)のいずれかを行う

  1. (1)地面から基礎上端までの高さが400mm以上
  2. (2)地面から基礎上端までの高さが300mm以上
    +雨はね防止+維持保全強化

S基準に同じ

f.床下
S基準A基準

次の(1)、(2)のいずれかを行う

  1. (1)防湿コンクリート(厚60mm)または防湿フィルム
    (0.1mm以上)
  2. (2)次の1~3のいずれかに適合すること
    1. 1.床下換気措置(壁長4m以下ごとに300c㎡以上の
      換気口)
    2. 2.床下換気措置(壁長5m以下ごとに300c㎡以上の
      換気口)+維持保全強化
    3. 3.床下換気措置(壁の全周で壁長1mあたり75c㎡以上の換気口)

S基準に同じ

g.小屋裏
S基準A基準

次の(1)~(5)のいずれかの換気方式であること

  1. (1)小屋裏給排気
    1. 屋外に面する小屋裏の壁の換気上有効な位置に2以上の換気口を設け、換気口の有効面積を天井面積の1/300以上とする。

  2. (2)軒裏給排気
    1. 軒裏の換気上有効な位置に2以上の換気口を設け、換気口の有効面積を天井面積の1/250以上とする。

  3. (3)軒裏給気・小屋裏排気
    1. 軒裏に給気口を設け、屋外に面する小屋裏の壁に排気口を垂直距離で90cm以上離して設ける。
      給気口と排気口の有効面積を天井面積の1/900以上とする。

  4. (4)軒裏給気・排気塔排気
    1. 軒裏に給気口を設け、小屋裏の頂部に排気口を設ける。
      給気口と排気口の有効面積を、それぞれ天井面積の1/900以上、1/1600以上とする。

  5. (5)軒裏または外に面する小屋裏の壁に2以上の換気口を設ける。+維持保全強化

S基準に同じ

h.床下、小屋裏の点検
S基準A基準

次の(1)~(2)のいずれかを行う

  1. (1)次の1、2に適合すること
    1. 1.床下、小屋裏に点検口を設置
    2. 2.床下空間の有効高さ330mm以上
  2. (2)目視で床下、小屋裏の点検が行えるよう点検口を設ける

S基準に同じ

耐震性

住宅の着工時期で判断する場合の基準
着工時期S基準A基準
平成12年6月以降クリアS基準に適合すること
または
着工時期が昭和56年6月以降であること
昭和56年6月~平成12年5月31日まで 基礎が無筋の場合は補強する

壁のバランス確認 または 接合部の確認
昭和56年5月以前
  1. 1. Iw≧1.0
  2. 2. 1と同等の耐震性であること

新築と同等の耐震性を持っている場合は、S基準となります。
  1. 安全限界時の層間変形が1/40以下であること
  2. 耐震等級(倒壊防止)が2以上であること
  3. 免震建築物であること

省エネルギー性

省エネルギー対策の等級によるクリア条件
S基準A基準
断熱等性能等級4
または
省エネルギー対策等級4
断熱等性能等級3
または
省エネルギー対策等級3

一定の気密性の確保

一定の気密性の確保

A基準は、以下のタイプA~Cのいずれかに適合させることでもクリアすることができます。
タイプ名 断熱仕様 高効率化等設備
開口部 外壁 屋根(天井) 暖房 冷房 換気 その他
タイプA 全居室全窓 住宅全体(いずれか1種類) - - - -
タイプB 主たる居室
全窓以上
- - - いずれかの高効率化等設備1種類以上
タイプC その他居室
1室全窓以上
- - - いずれかの高効率化等設備2種類以上

維持管理・更新の容易性

A基準: の項目を全て満たす必要があります。

S基準: の項目を全て満たす必要があります。


インスペクションの実施

リフォーム工事の着工前に、建築士によるインスペクションの実施する必要があります。
基本は「目視」「計測」を中心とした非破壊検査です。

インスペクションを行う部位

No部位チェック内容
基礎(外部)コンクリートに幅0.5mm以上のひび割れが無いか
鉄筋が露出していたり、錆びていないか など
外壁・軒裏雨漏りが生じるような欠損がないか
シーリング材や防水層に雨漏りが生じるような欠損はないか など
屋根屋根葺き材の破損、劣化、防水層の劣化はないか など
バルコニーバルコニーを構成する柱、梁の劣化など
天井・小屋組・梁下地材の欠損、梁のたわみ状況、雨漏りの跡など
内壁・柱下地材の欠損
当該部部に6/1000以上の傾斜が生じている など
床材の劣化、欠損
当該部部に6/1000以上の傾斜が生じている など
土台・床組ひび割れや欠損など
基礎(内部)1と同様の調査
10設備配管(給水・給湯管)錆による赤水、漏水など
11設備配管(排水管)排水の滞留、漏水など
12設備配管(換気ダクト)ダクトの脱落



インスペクション用の「現況調査チェックシート」は、事務局からダウンロードできます。
以下のボタンをクリックすると、チェックシートのダウンロードページを表示します。

維持保全計画の作成

維持保全の期間(30年以上)について、以下の基準に基づき、維持保全計画を作成します。

維持保全計画で考慮すべき内容

No内容
以下の項目の点検時期、内容を決める。
・構造耐力上主要な部分
・雨水浸入を防止する部分
・給水・排水の設備
1の項目は、少なくとも10年ごとに点検すること。
点検の結果を踏まえ、必要に応じ調査・修繕又は改良を行うこと。
地震時・台風時に臨時点検を実施すること。
劣化状況に応じて、維持保全の方法について見直しを行うこと。
計画の変更があった場合に、必要に応じて維持保全の方法を変更すること。
インスペクションにより判明した劣化事象についてリフォーム時に補修を行わない場合、当該部分の点検・補修等の時期・内容を決める。
各性能項目において、維持保全の強化や将来的な更新等を評価基準適合の条件としている場合は、その具体的な内容を決める。



維持保全計画の書式は、事務局からダウンロードできます。
以下のボタンをクリックすると、書式のダウンロードページを表示します。


リフォーム工事の履歴情報作成

特に書式は定められていません。主に以下のものを用意しておくとよいでしょう。

履歴情報として用意するもの(例)

No内容
工事箇所がわかる平面図
工事内容(部材、仕様など)がわかる書類
リフォーム前後(必要に応じてリフォーム中)の写真
補助対象設置に係る納品書、領収書など