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熱損失係数(Q値)(W/m2K)とは
建物からの熱の逃げにくさをあらわします。
Q値(W/m2K)が小さいほど、熱が逃げにくいので省エネ性能が高いといえます。
- 1 建物から逃げる熱量(W/K):部位ごとに逃げる熱量の合計
- 2 延床面積(m2):吹抜け部分の面積も延床面積に含めます
Q値(W/m2K)は、室内外の温度差が1℃の時、建物全体から1時間に床面積1㎡あたりに逃げ出す熱量のことを指します。
部位及び部位から損失する熱量
部位 |
計算式 |
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(1) |
屋根・天井 |
屋根・天井面積(※3)×![]() |
(2) |
換気 |
0.35×換気回数(※4)×気積 |
(3)
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外壁 |
外壁面積×![]() |
階間 |
階間面積×![]() |
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土台 |
土台面積(※5)×![]() |
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(4) |
床 |
床面積(※6)×![]() |
土間床等の外周 |
外周の長さ×![]() |
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土間床等の中央部 |
中央の面積×![]() |
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(5) |
開口 |
開口面積(※7)×![]() |
- 3 屋根面積は天井面積に勾配を考慮します。
- 4 換気回数は通常0.5回/h
- 5 土台面積は、1階外周×土台高さ
- 6 床面積は土間床を除く1階床面積+2階オーバーハング部分
- 7 開口面積を求めるための開口幅は、取付部材間内法寸法もしくは呼称寸法を設定
- 8 外気係数:部位が接する外気の区分によって決まる係数
外気:1.0 外気に通じる小屋裏:1.0 外気に通じる床裏:0.7
【参考】(2)換気による熱損失
- 階間のふところ部分は、気積に含めません。
- 階段室、吹抜けの階間部分は気積に含めます。
- 小屋裏は気積に含めません。ただし小屋裏収納等のために、室内に接続されている開口があるときは気積に含めます。
- 突出が50cm以内の出窓は気積に含めません
【参考】(4)土間床等の熱損失
土間床等の熱損失量は、
外周部と中央部(外周から1mの部分を除いた部分)に分けて、それぞれ熱損失量を求めます。
